2014年6月30日

週末ブランチ@Jist Cafe

ギリシャ旅行記、残り2回です。
でも今日はお休み。

日曜日のランチを考えていたら、ビョーキーが「アメリカンブレクファストを、居心地の良いパティオで食べたい」なんて、月曜のアイドル長寿番組の出演者のようなことを言いました。もう昼なのに。ブランチ。

こういう時、パサデナって「ちゃんと美味しくて雰囲気も◎」ってブランチスポットはイマイチない。で、ダウンタウンへブランチにいくことに。

数週前に行ったパティオがいいZincと迷ったけれど、スッピンでも気楽な(失礼)、Jist Cafeへ。
ビョーキーは希望通り、卵料理。ベジタリアンオムレツ。
いつもは、店の定番メニューのパンケーキと Chashu Hasshu(焼豚とジャガイモを炒めたもの)を注文するけど、今回は、美味しいと聞いたカツサンドに。でも、残念ながら売り切れー。代わりにハンバーガー頼んだら、これが巨大でびっくり。

バンズは普通。この極厚パテが美味しかったー。ハンバーガーとキャラメライズド・オニオンの組み合わせって好みじゃないけど、レタスに絡めたピリ辛ソースとパテの相性は良かったです。

付け合わせのフライドポテトが美味しくて、以前、インタビューしたメルローズのレストランのオーナーシェフの話を思い出しました。インタビューの終盤、台湾出身の彼女は、流暢な日本語で、「LAで一番美味しいフライドポテトの店はどこ?」と私に聞きました。

真意が分からずにいると、彼女は料理の中でフライドポテトが一番難しいと思っているのだと話してくれました。ジャガイモの種類、切り方、水にさらす重要さ、油の種類などなど。揚げて塩を振るだけの簡単な料理のようですが、実はこれがなかなか手強くて、彼女は長年「本当に美味しいフライドポテト」を作る研究を続けているんだそう。いつか完成したそれが、店のメニューになる日が楽しみだなぁ。

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2014年6月27日

ギリシャ旅行記6/8・交通編

ギリシャ旅行記6回目です。
これまでの流れは、
.サントリーニの宿
  .サントリーニの見所
.アテネ観光  でした。

今回の旅行で使ったエアラインやギリシャ内の移動について〜。

【LA-アテネ】
LAからアテネまでは、LAに就航したばかりのNorwegian Airlineで行きました。LCCで初めてアメリカからスカンジナビア半島を直行便でつないだエアラインだそうです。

国際線のLCCはどうなのかな?と、ウェブサイトを見ると、機体はBoeing 最新型787 Dream Liner。価格が安いだけでなくて、航空機もしっかりしてそうだし、所要時間も一番短かかったので、これに決定。
LCCなので、機内サービスや預け荷物、座席指定は有料。私たちは機内食が好きじゃないので、機内サービスは正直いらないし、荷物の夏服なので手荷物で十分だったので、私たち的にはこれで全然OK。
食事は、軽食を持ち込み、乗り継ぎのスウェーデンで昼食だか夕食だかを食べました。

唯一支払ったのは、LA−スウェーデン間の座席指定料(スウェーデンからアテネはそんな混まないから、隣になるだろうと踏んでいたら、やっぱり指定なしでも隣でした)。それらすべて含めても2人で2000ドルちょいだったので、ほんと安い。マイル貯めていなくて、機内サービスよりも価格重視だったら、おすすめですよ。

Dream Linerは機内の空調システムがすごくよくて、肌も乾燥もなし、あの奇妙な寒さもなしで、快適でしたー。

【アテネ-サントリーニ】
アテネからサントリーニへの移動はAegean Airlines。ここのフライトアテンダントさんがみんなスラリとした同じ系統の美人。見事に。写真がないのが残念。

制服のワンピースがノースリーブなんだけど、脇までキレイ(上の棚閉めてくれてる時に見えたから...笑)。「顔採用だな、こりゃ」と、ビョーキーも思わずポロリ。
アメリカでは、外見とか人種を採用の判断基準にしちゃいけないので、履歴書に写真を貼りませんが、ヨーロッパは違うのかな?

【ギリシャ人の運転は...】
アテネもサントリーニもとにかく運転が荒い!
アテネでは、歩行者信号が青でも、車はスピード緩めないので、彼らが停止線で止まるのを確認してからでないと、横断歩道を渡れませんでした。市内は道が狭いので、ぼーっとしてたらひかれます。
(ここは、5/8で紹介した、問屋街)

さらに怖かったのは、サントリーニ島内の運転。信号がないので、車さんの天下です。最初の2日は近場へ行こうと思ってたので徒歩でした。車はすれ違うときにも避けないし、スピードも緩めない。車がウィーンとふかしながら、通り過ぎる度に無言の圧力を感じ、「歩いているアホなやつめ!」と言われている気分...。

その後、4輪バイクならどうかな?と、不細工なヘルメットかぶらされて、乗ってみたものの、こちらが慎重に運転していると、見通しの悪いカーブでもびゅんびゅん追い抜く。

やはりむき出しは怖いわ。ってことで、最後は車を借りて、その後は快適に過ごしました。レンタカーは宿まで届けてくれて、空港ドロップオフOK。当日予約でも1日38ドルとかで、思っていたよりも安かったです。
まぁ、最初からレンタカーすれば、こんな体験はできなかったのでヨシとしましょう。

次回は、ギリシャで食べたものについて〜!
これ一回で終わるのかな...。

2014年6月24日

ハワイアンブライダルシャワー

今日もギリシャ旅行記お休みです。

先週末に参加したブライダルシャワーの話。
8月に式を挙げる友達カップルは無宗教で、式も人前式。テーマは二人の大好きなハワイだそう。形式に捕われないものにしたいという彼らの想いとは裏腹、花嫁さんのお母さんはちょっと複雑そう。

その理由は、花嫁さんのご両親はレバノン出身で親族はみんな敬虔なクリスチャンだから。さらに、娘の結婚式のためにレバノンからはるばるやってくる親族には、人前式なるものは受け入れられまいと心配しているのです。

せめて、ブライダルシャワーは伝統に則ってしようと、新郎新婦のお母さんが企画も準備もすべてしたブライダルシャワーに招待していただきました。伝統に則ると何事も長いな〜。2時間くらいかと思ったら、4時間ものパーティーでした。

結婚式のテーマに合わせた、ハワイアン調のブライダルシャワー。
食事の前に、ハワイ出身の先生から習い、みんなでレイを作りました。首から下げるもの、頭に着けるもの、何でも良いとのことだったので、時間がかからなそうな髪飾りに。針でプルメリアの花に糸を通し、つなげていきます。
完成したのはコレ。実はこの髪飾りは頭のどこにつけるかで、自分の恋愛関係を相手に示すものなのだそう。というのを、つけた後に言われました。左側につけると「恋人がいる」、右側だと「恋人がいない」、私のように真ん中につけた人は、「恋人募集中か、恋人がいてもまだ気持ちが固まっていない」という意味...。つけ直すのも面倒だからこのままにしましたけど....。
食事は、店の名前にステーキハウスとあったので、肉好きの私は迷わずステーキサンドイッチに。ところが、30人くらいの中でステーキを頼んだのは5人ほどで、あとはみんなサラダを注文していました。こういうところのサラダってイマイチそうと思ったら、やっぱりそうだったらしい。ステーキハウスって言うんだから、やせ我慢しないで肉食べれば良いのに。と、肉好きは思うのであります。
この日は、近くに座ったレバノン出身の80歳くらいのおばあちゃんと終始話をしていました。彼女は花嫁さんの伯母さん。おばあちゃんは、「私はね、もうレバノンに帰りたいの。生まれ育ったところに住みたいの」と何度も私に言いました。「レバノンはどんなところ?」と聞くと、それはもう嬉しそうに、キラキラと笑って故郷のことを話すのです。おばあちゃんに年を取った自分を重ねて、なんだか切なくなりました。私も年を取ったらそういう気持ちになるのかな。

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2014年6月22日

デートナイト@Maximiliano

今日は、ギリシャ旅行記はお休み。

金曜の夕方、ビョーキーが「デートをしよう」と言うので、Highland ParkのMaximilianoでディナーをしました。ブランチで一度行ったことがあったけど、ディナーは初めて。

最近は夜でも外で半袖で過ごせるくらい、暖かくなりました。この季節だと店の裏のパティオがおすすめです。
前菜には、フェンネルの炒め物。フェンネルは、葉の部分はハーブとして、丸い根の部分は炒めたり、生でも食べられます。むくみを抑えたり、新陳代謝を上げる役割もあると聞いて使ってみたいけど(更年期障害や母乳にもいいようですよ)、香りが強くて調理法が難しそうなので、プロの手ほどきを見たくて注文してみました。
フェンネルの根の部分(玉ねぎのような見た目で、セロリのような食感)、エシャロットチーズとベーコンと一緒に炒めたもの。すべてはチーズの美味しさにかかっているような料理だったけど、これなら美味しい。玉ねぎや長ネギと一緒でもよさそう。

アレギュラとリコッタチーズのピザも。ここのピザは、耳まで美味しい。ボーっとしてたら、一切れ食べている間にビョーキーが4切れくらい食べてました。「ランナーはお腹がすく」らしい。
それから、スパゲッティーミートボールも!こちらではなかなか美味しいパスタに出会えないけど、しっとり大きなミートボールは、フレッシュハーブの香りが良いし、パスタも美味しい。ミートボールは単品でも注文できるみたいです。
以前、ブランチで行った時は、味が印象に残らなかったけど、ディナーはとてもよかったです。インテリアもモダンでお洒落、かつ味もいい、そして値段も手頃。

2011年にオープンした当初は予約が取れなかったと聞いたけど、人気は健在。私達が行った金曜の夜はようやく予約が撮れたという感じで、終始満席でした。週末は予約して行った方が良さそうです。

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ディナーを食べながらビョーキーと話していたこと。
ビョーキーに突然、「笑って」と言われ、笑うと、「やっぱり歯がでてるか...」と言うのです。
訳を聞くと、「子どもの頃、学校で個人写真を撮る時に、歯を出して笑えなくて、他の子の歯を出してキラリとした笑顔を見て、僕は変なのかもと考えていた」とのこと。

これは実は私も子どもの頃に考えていたこと。私は、本当に楽しかったり、気のおけない人の前でないと、歯を出して笑えなかったので(今でもそう)、小学校で写真屋さんに撮ってもらって「笑って〜」など言われると、もうダメ。そこからは絶対に笑えないのです。みんなは歯を出して楽しそうに笑っているのだけど、私はぎこちなく微笑えむ...。小学校卒業前には、写真撮影の機会が増えたので、歯を出して笑うにはどうしたらいいんだ?と考えていた時期がありました。

そんなことを気にする人は自分の他にはいないと思っていたので、口にも出したことがなかったのですが、こんな身近にいたとは驚きました。私達夫婦は、共通の趣味もないし(強いて言えば旅行...?いつも思うけど、旅行って趣味なのか...)、お互い理解できないこととか、理解されなくていいと思っている所が結構あります。でも、きっとこういう感覚的なところが繋がっているのかなーと感じました。....というデートナイト考察でございました。

2014年6月20日

ギリシャ旅行記5/8・アテネ観光

ギリシャ旅行記、第5段です。
サントリーニ島への経由地として、行きと帰りに2日づつ、計4日間滞在しました。

アテネは、ここをよく知っている人に案内してもらうと、グッと距離が縮まる街だと思いました。歩いているだけで街自体が面白いというよりは、そこにいる人が面白くする街。景色は違えど、そんなところはLAに通じていると思いました。

前半の2日は、遺跡や美術館巡り。
遺跡の周りは、こぎれいなレストランや住宅があります。その街の中にゴロゴロと転がっているくらいの印象であちこちに遺跡がありました。
最初は、パルテノン神殿のあるアクロポリスの丘へ。ここは、地面にも大理石が敷き詰められていたようで、その名残りがスニーカーでもツルツルと滑る。昔の人はよくこれを登れたなー。裸足で歩いていたのかなー。
写真左下のカップル、カメラを設置して撮影していましたが、シャッターが下りる瞬間、彼女が彼の頬をペロリと舐めた。彼は嬉しそう。皆その写真スポットを待ちつつ、何の気なく彼らを見ていたので、一同ギョッ。色んな愛の表現があるわけで、それを私の物差しでは測れないわけで。

パルテノン神殿ができた頃、アテネの街から見上げると、太陽に大理石が反射してキラキラと光っていたと言われているそう。この丘には、頂上に神殿がいくつか、劇場、美術館などがあり、総合文化センター的な場所だったようです。
パルテノンに入る門を、神殿を背にして撮ると、古代の柱から現代の街が見えて、不思議。
そして、ランナーとしては見ておきたいのだとビョーキーが妙に推すので行った、第一回目の近代オリンピックが行われたThe Panathenaic Stadium 。2004年のアテネオリンピックでもマラソン競技のゴール地点として使われました。私たちも、一応、応援したりして。
4泊とも、宿泊はAirbnb。最初のアパートは、いくつかのビルが背中を向け合って中庭を囲むように建っていました。これまで住んだどこにもない雰囲気で、心惹かれました。住宅の表側には植物などを置き、洗濯物などは裏側に干すのがルールのようでした。
ギリシャ人は植物好き。そのせいか街路樹もすごく元気。ベランダから溢れるほど植物を置いている家が多かったのは印象的でした。

現代美術館にもいってみたけど、残念ながら今アテネのアートはいまいちです。ここも入ってから出るまで、私たちの他にお客さんはいませんでした。
アテネの街は想像通り、混沌としていて、デモも、警官隊もあちこちで見ました。街中にグラフィティーが溢れているのは、これを消すことよりも先にしなくてはならないことがたくさんあるのでしょう。
サントリーニで出会った、アテネ出身の学生さんに教えてもらった、Gaziという昔のガス工場の跡地には、お洒落なバーやレストランがあってよかったです(写真ない...)。それから、問屋街も。数ブロックごとに紐屋、革屋、紙屋、キッチン用品店などが集まっています。この写真をお義母さんに見せたら、「合羽橋みたい!」と、東京で一緒に行った合羽橋思い出したようです。天井まで、外まで商品がみっちり陳列されてました。
アテネは機会があれば、もう一度行きたい街でした。住宅街の雰囲気は生まれ育った東京に似ているところがあり落ち着くし、人も良い。食べ物も美味しい。まだまだ面白いものに出会える予感がしました。
ギリシャの食べ物についても、7回目で書きますね。
アテネは一回で書くのは無理があったな...。最後まで読んでくださってありがとうございました。

ギリシャ旅行記6/8へつづく。

2014年6月18日

森の中でランチ@The Trails Cafe

今日は、ギリシャ旅行記はお休み。

ビョーキーは今日までお休みだったので(ホッ。結局ギリシャ旅行と合わせて1カ月も休んでいた...)、午前中は一緒に出かけて、グリフィスパークのThe Trails Cafeへ行ってきました。

インテリアデザイン写真ブログ、The Selbyで紹介されていたのを見て、行ってみたいなーと思っていました。The Selbyは知ってる人も多いと思うけど、世界中に住むアーティストやデザイナーの家や店、その人たちの暮らしなどをフォトグラファーTodd Selbyが紹介するブログ。日本人も結構紹介されています。)
緑に囲まれて、すごく気持ちいいパティオ。切り株や干し草で作られた席もあって、子ども連れでにぎわっていました。
フクロウ?もいたりして。
カレーテンペイサンドイッチと、ルバーブとイチゴのパイを2人でシェアしましたが、残念ながらサンドイッチはいまいちー。これはテンペイの味がどうのって問題ではなさそうだった。看板にもPie、Soda、 Coffeeと書いてあるだけあって、カフェメニューの方が得意のよう。今日のおすすめだったルバーブとイチゴのパイはほどよい酸味と甘みがとても美味しかったです。
ルバーブと聞くと、イギリス留学時代の夏を思い出します。私は、当時ルバーブを見たことも食べたこともなかったので、ホストマザーがそれを山ほど買ってきたとき、「まずそー。こんなに食べるの?」とその量に圧倒されました。でも、彼女が「毎年、夏になると、これを食べるのが楽しみなの」というので、気になって、砂糖漬けにしてコトコト煮る過程を見ていました。出来上がったのは、それはそれは綺麗なピンク色のジャム。暑い季節に美味しい甘酸っぱいジャムで、なんとも忘れられない味でした。結局めちゃくちゃ気に入って毎日食べていたら、「また食べてる!そんなに食べたら、あっという間に太っちゃうよ」と止められたほど...。

今年は彼女にレシピを聞いて、ルバーブジャムを作ろうと思っています。

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2014年6月15日

ギリシャ旅行記4/8・サントリーニ島

ギリシャ旅行記4回目、サントリーニ島の見所は今回で最後。後半の4回は、アテネのことや食べ物について書こうと思います。


サントリーニのビーチは黒い砂か、石のビーチ。エーゲ海なので、青く澄んでいてとても綺麗ですが、ビーチだけ比べるならば、ミコノス島やナクソス島(何度聞いても、読んでも、ハナクソって思っちゃう)とかのほうが良いみたいです。

特に良かったビーチは、Kamari BeachとPerissa Beach。
午前中は観光、午後はビーチでゆっくり過ごすのがほとんどでした。

ビーチチェアのある店では、飲み物や食事を注文すると、何時間でも無料で使えたので、(有料でも1つ2.5ユーロとか)ここで読書。ハイシーズンだと時間制限もあるのかもなー。

ギリシャでは本を5冊読みましたが、その中の1つが村上春樹の「海辺のカフカ」。ギリシャ悲劇を題材にしているので、ギリシャで読もうと決めていたのです。英語にも翻訳されているので、ビョーキーと一緒に読むのにちょうどいい。

5月のサントリーニ島は、どこもシーズン前の予行練習のような雰囲気。ホテルの壁を白いペンキで塗って夏に備えていたり、観光地の店では、繁忙期に備えてまだ不慣れなアルバイトをトレーニングしていたり。

ホテルのプールがオープンしていないところも結構ありました。私達の宿もまだプールが使えなかったので、プール付きのバーLioyermaへ。Oiaの北端にあり、目の前に遮ぎるものがないので、夕日を見るのにも絶好の場所です。

(あくびしてるわ、なんわ、突っ込みどころ満載だけど、ここの写真これしかないのであしからず)

それから、偶然通りかかったところにすっごく素敵なインフィニティープールがありました。プールバーだと思い、バーテンさんに「一般開放してる?入ってもいい?」と聞いたら、「本当は宿泊客限定なんだけど、一日だけなら使っていいよ」と言ってもらい、入らせてもらいました。

LAに戻ってから、たまたま、世界のホテル100選みたいな雑誌を見たら、見覚えのあるプールが載っていました。私達が入ったこのプールは、なんと世界でも指折りのリゾートホテルGrace Hotelのプールだったのです。あのバーテンさん、なんて優しかったんだろう。嫌な顔1つせずに、ドカドカと入って来た私達を受け入れてくれました。

サントリーニはワインも有名です。赤ワインもありますが、美味しいものはとても値段が高いから、普段は安くて美味しい白ワインを飲むんだそう。
ワイナリーはたくさんありますが、私達は、古いワイナリーをギャラリーとしても開放しているArt Space Wineryへ行きました。

洞窟の中に並ぶワイン樽。1861年からあるワイナリー。古い設備で使えるものは、今でも使われていました。

人が少ない時間帯だったのか、お客は私たちだけ。オーナーのおじさんが館内案内、テイスティングまで、ピッタリとくっついて説明してくれて、ワインを買わずには出られない雰囲気になってしまった。色んなとこで飲み比べしてから買いたかったんだけど...。

おじさんのギリシャ訛りがすごくて、英語で説明してくれているんだけど、1%くらいしか分かりません。フンフンと熱心に聞いていたビョーキーも結局5%くらいしか分からなかったらしい...。感謝の気持ちは伝わっていたかな...。

サントリーニ島での8日間の過ごし方は、昔の私にはできなかったもの。この楽しみ方は、8年前にバルセロナの宿で出会ったあるフランス人たちが教えてくれました。

その時泊まっていたホステルで出会った彼らと、一緒に観光をすることになり、翌日準備して待っているも、彼らが起きたのは11時。支度するのを待ち、出掛けたのは13時。グエル公園へ行き、眺めのいいところに座りあれこれ話していたら、あっという間に数時間経っていました。おかげで、サグラダファミリアへ移動した時には閉館ギリギリ。「もうっ!」と急いで塔の上まで登ると、ちょうど夕日が沈むところでした。
その夕日とがとにかく綺麗で、そこで夕日見られた偶然とか、色〜んなことが合わさって、私は「あー、そっか。これでいいんだー」。と彼らの旅の仕方、楽しみ方が妙に腑に落ちたのです。それからは土地を味わう旅行をしようと心がけています。

ギリシャ旅行記5/8へ。

2014年6月12日

ギリシャ旅行記3/8・サントリーニ島の遺跡 

サントリーニには、白壁リゾートの他にも見所がたくさんあります。

私は、特に歴史に詳しいわけではないけど、「古代都市」って響きを聞くと、どうしても見たくなってしまう。サントリーニを見渡せる丘の上にあるAncient Thiraは、紀元前9世紀から1000年に渡って栄えた街の遺跡。
この駐車場までは、車でもいけます。麓から歩くと、日よけのないアスファルトの坂道をひたすら40分くらいなので、夏は車がおすすめ。
紀元前9世紀って、日本は縄文時代の終わり頃から弥生時代の初めくらい。
歴史は熱心に勉強をしなかったクチなので(歴史だけなのか)、ビョーキーに「この頃日本はどんなだったのかなぁ?」と聞かれ、慌ててうっすらと記憶に残る社会の教科書をパラパラとめくりました。

たて穴式住居...土偶...縄文土器...?と思い出せるものを絞りだしたものの、「縄とかで土器に模様つけてたんじゃないかな」という私の適当な回答に、ビョーキーはそれ以上の質問をやめました。あとで自分で調べたほうがいいと思ったのでしょう。

ここは、他の遺跡と比べると比較的新しいのですが、火山や地震がある島で、2000年以上前の遺跡がここまで残っていることに、驚きました。
これは、ギリシャ神話の女神の像などを飾っていた集会所のようなところ。
下の掲示板みたいなものは、建設時に、ここのメンテナンスを約束した資産家の宣誓文がギリシャ文字で刻まれているそうです。
こっちは、当時の住宅。トイレ、お風呂、雨水を貯めるシステムもありました。
この街には、教会などの集う場所があり、公衆浴場やジムがあり、劇場や美術館のような場所もあったそう。着ているもの、食べるものは変化して、テクノロジーは進化したけど、人がもとめるものは、変わらないのかもしれません。

エーゲ海の真っ青な海の上に浮かんでいるような街でした。

それから、エーゲ海周辺の紀元前1500年頃の遺跡では、最も保存状態が良いとされるAkrotiri Archaeological Siteへも行きました。ここは地震や火山で何度も埋もれた遺跡で、今も発掘作業が続けられています。
3000年以上前の建築技術と聞くと信じられませんが、当時から複数階の建物を建てていたそうです。誰かの真似をするのでなく、技術や文化を生み出す力がある人たちだったよう。当時、それができたのはこの国くらいだったかもしれません。それでも、それを持ってもっと力がある国になれたのではないかと思えるけど、ギリシャ人ののんきな気質がそれをさせなかったのかなぁと思いました。

街の一部は歩くこともできました。石を丁寧に積み重ねた塀、迷路のように作られた街の様子は、今のサントリーニと変わらないようでした。
ギリシャは紀元前から建築技術や文化が栄え、下水技術にいたっては今でも使えるレベルのものもあるそう。アテネでは当時のものを使っているところもあると聞きました。

ところが、今のギリシャでは水洗トイレに紙を流す事ができません。お尻をふいた紙は、トイレのそばのゴミ箱にポイ。小でも、大でも...。しばらくは、このルールに慣れることができませんでした。ヨーロッパでこういうの初めてでした。ようやく慣れて、LAに帰って来たら、今度はトイレに紙を流すのを躊躇してしまって、流すと、「あれ、流しちゃった」という罪悪感まで感じたりして...。

「ギリシャの下水技術は、古代ギリシャの時代で止まったまま...」なんても言われているようです。

ギリシャ旅行記4/8へ続く。