2013年11月10日

「そして、父になる」@映画祭AFI Fest 2013で

昨日は、American Film Instituteが主催する映画祭AFI Fest 2013へ行ってきました。
日本からは宮崎駿監督の「風立ちぬ」是枝裕和監督の「そして、父になる」が出典されました。

実は、ビョーキーも私も是枝監督作品のファン。
「ワンダフルライフ」「誰も知らない」「歩いても歩いても」「奇跡」どれも、「あの映画のココが面白かったよね」と時折話題に引っ張りだすほど、好きなのです。

そしてなんとこの映画祭では、どの作品も無料で観られます!
業界関係者も観に来るので、ここで評判が良かったものがアメリカでも公開されるのでしょう。

事前にインターネットでチケットを予約しますが、チケットを持っていても席がない場合があると聞き、早めに会場へ行き並びました。

会場は以前LA Eiga Festでも行ったEgyptian Teater(←劇場内もすごく素敵。今回はiPhoneしか持っていなかったので、写真は以前のブログで).
病院の取り違えで、他人の子どもを6年間も育てていたことが発覚するという設定を知っていたから、冒頭で幸せな家族の様子を見ただけで、その後のストーリーを想像して号泣。
結局1時間半泣きっぱなしで...ビョーキーに水やティッシュを渡される始末。

父性とは何か、母性とは何かという壮大なテーマについては結論はでないけど、人格形成にとって重要なのは、血のつながりよりも、環境なのかも...。
是枝監督の作品と言えば、子役へ台本を渡さないで演技指導するなど、子どもの瑞々しい魅力を引き出すことで有名です。今回も子役の子達が”演技”をしていなくて、日常に近いからこそ、胸につきささりました。

是枝監督もいらしてて、上映後のQ&Aで、アメリカ人女性が「お詫びと言って渡した封筒の中には何が入っているの?」と質問していました。

日本人だったら、そのシチュエーションで封筒の中に入っているものはお金だろうと汲み取りますよね。でもきっと、アメリカ映画だったらその封筒からお金をチラリと出すシーンがあって、”お金が入っている”ということを明らかにするんだろうなぁ。
日本人ならではの口には出さない感情表現、日本の古典的な家族のあり方がベースとなった表現などを、微妙な価値観や感覚も描いているけど、人種に関係なく、同じ所で笑い、泣けるんです。どの人種でも家族のあり方や家族を想う気持ちってそんなに違わないのかも。

映画祭は、今日も明日もやっているので、チケットの残りのある映画を探して行ってみて下さいー。
ちなみに、「そして、父になる」は今日も12:30から上映されます。
まだチケットあるようですよ。

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