2013年5月21日

大分・小鹿田焼き窯元へ 日本滞在記 その2

ビョーキーと友達夫婦がまだ大分に滞在していたときに、日田市にある小鹿田焼き(おんたやき)の窯元へ行ってきました。
最近の民芸ブームに乗って日本でも人気のある小鹿田焼きは、VeniceのTortoise General Storeを始めとしたロサンゼルスの雑貨屋さんでも目にすることが増えました。ただ、焼き物ですから元の値段もそれなり、それが日本からの輸入品となるとなかなか手が出ない値段だったのです。

窯元へ行って小鹿田焼きのお皿を買ってきたいな〜とフランス在住の友達(彼女のブログ)に話すと、一時帰国の際に行って来たよと色々と教えてくれたので、早速行ってみることに。
日田の市内から17キロほど車を走らせ、緑に囲まれた窯元が集まる集落へ。
川の音、風に揺れる樹木の音以外は聞こえてこないほどひっそりとしたこの場所には、ザッ..ザッ..と谷川の水力で土を細かく砕く唐臼の音が響きます。300年以上その技法を守ってきたこの町の人々の想いを表すかのようなしっかりとした音でした。
窯元は全部で10軒。隣接しているのでそのすべてを歩いて見て回れ、職人さんの手仕事、江戸中期に開窯された登り釜を間近で見せていただけます。

窯元によって少しずつ模様や制作しているものが違うので、すべての窯元を見た後で好みの窯元に戻ってじっくり選ぶことをお勧めします。
平成7年に国の重要無形文化財に指定された小鹿田焼きの制作活動や作業場を、窯元の方々の心遣いによって見ることができるわけですから、私達も尊敬の気持ちを込めてじっくりと時間をかけて見せていただきました。
百貨店や雑貨屋さんでは食器しか目にすることがありませんでしたが、調味料入れ、植木鉢、花瓶、お香立てなどもありました。最近植物に凝っているビョーキーはもれなく植木鉢を購入。
私達が購入したのはこちら。
写真撮影をしながら気がつけば、購入したのは小鹿田焼きの代表的な技法、表面にカンナで傷をつけて模様をつくる「飛びかんな」のものばかり..。刷毛で模様をつける「刷け目」など色々な模様があったのに。

それでも、ずーっと気になっていた場所にこれて、職人さんの手仕事を見て、息づかいをを感じながら選んできた焼き物には特別な想いがあります。

あとは、無事にロサンゼルスまで持って帰るのみ...!

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4 件のコメント:

  1. こんにちわ。
    ちひろさんは九州出身の方でしたっけ?
    私の両親は今福岡に住んでいます。とてもいい所でした^^

    小鹿田焼き、私も好きで数枚持っていますよ。
    同じく、飛びカンナばかりです^^
    小鹿田焼きのファンは今まで洋皿が好きだった方にも多いようですね。
    アボットキーニのお店も覗いたことがあります。
    小鹿田焼きがお好きなら、小石原焼もお好きでしょうか?

    私は窯元には行ったことありませんが、土を細かく砕く唐臼の音が響いているなんて情緒があって素敵ですね。

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    1. もちこさん、こんにちは。
      私は九州出身じゃないんです。
      東京生まれ東京育ちなのですが、両親が10年程前から父の実家のある大分へ引越したので、それ以来、1年に1度か2度は訪れる場所になりました。
      大分のことはほとんど知らなかったので、実家へ帰る度に新たな発見があり面白いです。
      もちこさんのご両親も福岡にいらっしゃるのですね!九州の他県もゆっくりと巡ったことがないので少しずつ足をのばしたいなと思っています。

      小石原焼は小鹿田焼の大元となった焼き物と聞いているので興味があります。
      小鹿田焼の窯元からもう少し奥に入ったところに窯元があるようでした。福岡からは少し距離がありますが、もちこさんも日本に帰国する際にはぜひ!私もまた訪れたいなと思っている、お勧めのスポットです。

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  2. 小鹿田焼き、素敵だね♪
    ロスまで、割れることのないよう、無事に持って帰れますように!!!

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    1. 焼き物、一枚も割れずに無事にもって帰ってこられました!

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