父は国際免許を取って来ていたので、カリフォルニアの大自然の中を運転しました。地平線へ向かってまっすぐにのびる一本道を運転するのは、日本の山道でハンドルを頻繁にきる運転に慣れている父には思っていたよりも難しかったようです。
グランマのお家に着くと、グランマ、パパ(ビョーキーのおじいちゃん)、お義母さん、ビョーキーのお姉さん、弟がすでにサンクスギビングの準備を始めていました。早速私達もお手伝い。
ターキー用のグレービーソース作りはビョーキーとグランマの共同作業。これはビョーキーが小さい頃から続いている恒例行事で、毎年二人で記憶を辿りながら作るんだそう。
おばあちゃん子のビョーキーはきっと小さい頃からグランマの側でお手伝いをしていたんだろうなと思うと、この光景がとても温かかったです。
テーブルコーディネートは、お義母さんと、お姉さん、弟、弟の彼女の共同制作。
お義母さんのお家にあるプラタナスの木の葉をゴールドスプレーでコーティングをしたもの。自然が大好きな家族の気持ちがつまった素敵なデコレーションでした。
グランマの温かいお祈りでお昼過ぎに早めのディナーが始まりました。ターキー、ターキーのソース三種類、マッシュポテト、サラダ、色々な種類のお野菜がありました。すべてを少しずつ頂いたのですが、彩り豊かで、目もお腹もたっぷりと満たされました。
ビョーキーのお姉ちゃんは小学校の先生。説明上手なお姉ちゃんがサンクスギビングの起源について教えてくれました。
「前置きをさせてもらうけど、アメリカの歴史は口々に伝承されてきたものがほとんどなの。だから、腑に落ちないかもしれないけどフェアリーテイルだと思って聞いてね。サンクスギビングの起源は、アメリカへ自由を求めてやってきたイギリス人が、先住民インディアンから狩りや食べ物のありかを教えてもらったので、インディアンへの感謝の気持ちを示すため彼らを食事に招待をし、一緒に食事をしたのが始まりと言われているのよ。今は、収穫祭の意味合いを重要視している地域もあるけどね。」
ディナーの後は少しお散歩へ行って、夕方にはテーブルコーディネートを変えて、デザートタイム。デザートはお義母さんの手作りのカボチャパイ、ピーカンナッツパイ、アップルパイ、豆腐のパイ、そして弟くんお手製のノンオイルブラウニー。
食事やデザートは多めに準備をして、残りをみんなで分けて持ち帰る習慣。サンクスギビングから帰ってから、すぐに食べれるものがあるようにという思いやり。私の両親が住む地域でも同じような習慣があるので、どこの国でもそういう習慣があることを嬉しく感じたようです。
ビョーキーは私の家族に初めて会った時、自分の家族ととても似た空気を感じて、居心地が良かったのだそう。今回、国も言葉も違う2つの家族がとてもリラックスして穏やかな時間を過ごすことができたのは、私達の家族の感じ方、表現の仕方が似ているからなのかもしれません。
今年は私の両親も一緒に過ごすことができたことができたサンクスギビング。これからは、これが恒例行事になっていきます。少しずつこの土地の習慣、この家族のおもてなしの心を習って、私も次の世代へ伝えていけますように。
0 件のコメント:
コメントを投稿